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あの時僕は若かった

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今から30年以上前に、理科大の友人を中心にコーラ及びファンタの毒性に対する簡単な実験を、知人らの家を借りて近所の人を集め、公開実験を幾度となくしたことがありました。(若いときは行動力がありました)

現在は飲料水の中に、染料に使う毒物を使用するメーカーはありませんが、当時は平気で使用していました。

私の内臓疾患の原因は酒ではない!
当時の食品のせいだ!…………と思いたい。

しかし今又、これらの毒物を平気で使用する輩が出現してきました。

以下、北村レポートです。
 2007年2月14日、江蘇省南京市の品質技術監督局は市民からの通報を受け、関係当局並びに公安警察と合同で市内棲霞区にある「牛肉加工村」の立ち入り検査を行い、品質不良の加工牛肉2650キロを押収した。立ち入り検査の対象となったのは大小20軒の牛肉加工工場で、それらの大部分は安徽省や河南省出身者が経営する個人企業であり、営業許可証を持っていたのはわずか5軒のみで、残り15軒は無許可であった。

 検査員たちは工場内で「口に入れるな」という注意書きのある工業用着色料「大全紅」を400袋も発見した。

 この「大全紅」は工業用赤色着色料「スーダンレッド」の1種で、加工牛肉の色を鮮やかに見せるために使用されていたものだが、消費者が製品の加工牛肉を食べれば健康被害を被ることは間違いない。今回の検査以前にどれ程の量の加工牛肉が生産され、販売されたのかは、今後の調査結果を待つしかないが恐ろしい話である。

 「スーダンレッド」は1896年にダッディというドイツの科学者によって開発された着色料。1から4までの4種類あるが、いずれも、オイル、ワックス、ガソリンなど工業用製品の着色に使われるのが一般的であり、発ガン性が確認されていることから、食品添加剤には不適当とされている。

米ハインツの子会社が製造する唐辛子オイルなどから検出
 2003年5月にフランスでインドから輸入した粉末唐辛子にスーダンレッド1が混入されていたことで「スーダンレッド」はその存在を認知された。2005年2月、英国食品規格庁が30社の生産する419種類の食品にスーダンレッド1が含まれている可能性を警告し、含有が確認された359種類を回収したことで、スーダンレッドは新たに注目されることとなった。

 2005年3月1日、中国の品質検査機関である「国家品質監督検験検疫総局」の葛志栄副局長は記者会見の席上、英国におけるスーダンレッド騒動に言及して、「我が国は着色料スーダンレッド1の食品への添加を禁止している。輸入食品についても、スーダンレッド1含有食品の輸入は許可しないよう通達を出しており、現状のところ該当する輸入食品が発見されたという報告は受けていない」と述べて食品の安全性を強調した。

 ところが、3月6日になって広東省品質技術監督局が、米国ハインツ社の子会社である「亨氏美味源(広州)食品有限公司」が生産した「辣椒油」(唐辛子オイル)など6種類の製品からスーダンレッド1が検出されたと公表したことから、中国国内におけるスーダンレッド騒動の火蓋が切って落とされた。

カップ麺に北京のケンタッキー・フライド・チキンからも
3月15日には、広東省珠海市の食品安全委員会がインスタントラーメンの「金海岸永南食品有限公司」製のカップ麺7種類からスーダンレッド1が検出されたことを公表。3月19日には、北京市当局が全国で約1200店舗(2005年3月当時)を展開するケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の3種類の商品からスーダンレッド1を検出したと発表。その後、KFCが自己申告で他2種類の商品にもスーダンレッド1が含まれていたと公表し、合計5種類の商品を販売停止とした。

広州田洋食品「辣椒紅1号」
 問題の出現から1カ月も経たない間に、全国18省・市の30企業の食品からスーダンレッド1が次々と検出された。スーダンレッド1は一体どこから来たのか? 該当商品の生産企業に対する取り調べが行われ、スーダンレッド1の供給元を特定する追跡調査が進められた。この結果、供給元は広東省広州市に隣接する増城市の正果鎮にある「広州田洋食品有限公司」であり、スーダンレッド1を含むその製品は着色料「辣椒紅1号」であることが判明した。

 広東省の品質技術監督局は速やかに「広州田洋」への立ち入り調査を行い、3月20日には「広州田洋」に対する生産停止命令が出された。3月25日には広州市副市長の王暁玲の指示により同公司の責任者が逮捕された。「広州田洋」は全国10省・市の「亨氏美味源」やKFCといった大型企業を含む100社近い企業に「辣椒紅1号」や唐辛子パウダーなどの食品添加剤を納入し、多大な利益を上げていた。

 しかし、その工場は敷地面積300平方メートル程度、建屋は一般民家と言ってよい代物で、機械もたった2~3台のおんぼろ機械があるだけで、なんと従業員は5~6人という零細企業。企業としての営業許可証は持っていたが、食品関連企業として一番大事な「衛生許可証」は2001年発行のもので、有効期限(1年間)が切れたまま更新もされていないという体たらくで、果ては許可証の変造まで行っていた。なお、広州田洋にスーダンレッド1そのものを供給していたのは、遠く河北省の「曲周県天然色素廠」であったようだが、こちらは工業用着色料として販売していたもので、広州田洋の違法行為とは無関係だったらしい。こうして中国における最初のスーダンレッド事件は幕を閉じた。

 2006年11月13日、中国国営テレビ局「中央電視台」はその人気番組「毎週品質報告」で、新たに出現したスーダンレッド事件を取り上げ、中国社会に衝撃を与えた。

庶民に人気の塩卵 「黄身が赤いのは栄養豊富な証拠」
 日本では「ピータン」(皮蛋)というアヒルの卵が知られているが、これは卵に生石灰・食塩などのアルカリ性の材料を水でこねたものを厚く塗り、籾殻の上を転がして互いにくっつかないようにしたものを大きな壷に入れて15~30日間密封して製造する。これとは別に「咸鴨蛋」という塩卵があり、一定の加工を行った卵を30~40日間塩漬けにして製造する。「咸鴨蛋」は「ピータン」よりも価格が安く身近な存在で、庶民には人気がある。

白洋淀の「紅心蛋」
 そのアヒルの「咸鴨蛋」が事件の主役である。河北省中部の安新県内にある白洋淀は、蓮の花で有名な風光明媚な淡水湖で、アヒルの放し飼いにも適し、白洋淀特産の「紅心鴨蛋」(黄身が赤いアヒルの卵)は有名で、普通の卵に比べて価格が高くても人気がある。その理由は放し飼いにされているアヒルが小魚、小海老、水中の虫や水草を食べることで、産み落とされる卵は「紅心鴨蛋」となり、見た目もきれいなだけでなく、栄養価も高いというのが歌い文句で、北京の市場で「紅心鴨蛋」を扱う商店は連日のように商売繁盛であった。

アヒル飼育業者を調査
 記者があるスーパーマーケットの卵売り場の店員に、「紅心鴨蛋」の赤い黄身は赤ければ赤いほど高級品なのかと尋ねると、店員は「赤いからって良いわけじゃない。赤すぎるのはホルモンが関係しているに違いない」と答えた。他の店員に聞いても答えは千差万別だったが、記者はこの疑問に着目し、早速に白洋淀へ出向いて調査を開始した。

 白洋淀へ到着した記者はさっそく多数のアヒル飼育業者を訪ねたが、どの業者を見ても放し飼いなどしておらず、水辺に作られた狭い囲いの中でアヒルを飼っている業者ばかり。これでは宣伝文句の「小魚、小海老、水中の虫や水草」をアヒルが食べるはずもなく、見ればどこでもありきたりのトウモロコシの飼料をアヒルに与えている。一方、有名な「白洋淀産の紅心蛋」はどうかと見ると、アヒルの卵の黄身はどれもオレンジ色でよそのものと大差ない。飼育業者によれば、白洋淀の「紅心鴨蛋」と言われているものは、実は同じ河北省の石家庄市平山県のものだという。そこで記者は石家庄へと足を伸ばすこととなる。

 石家庄市平山県を流れる冶河の両岸にはアヒル飼育場が散在していた。記者はここでも多数の飼育場を訪れたが、ここも白洋淀と同じで放し飼いなどしておらず、囲いの中で飼育している。しかし、不思議なことに、ここのアヒルは卵の黄身が赤く、北京の市場で売られている「紅心鴨蛋」と非常によく似ている。何が黄身を赤くするのか。飼育業者の1人がこっそり「飼料に秘密がある。特別な栄養素を加えている」と教えてくれた。

「黄身を赤くするには“秘密の赤薬”を加えるのさ」
 飼料をヒントに聞き込みを続けた記者は、1軒の飼育場でようやく核心に触れる事実を知ることとなる。記者が世間話で打ち解けた飼育業者に「この飼料は何」と聞いたところ、「粉ミルクさ。赤ん坊が飲むのと同じもの」という答え、「これでは黄身が赤い卵は産まないね」と応ずると、「そりゃそうだ。飼料にはトウモロコシなど10種類を混合するし、黄身を赤くするには“秘密の赤薬”を加えるのさ」との答え。その「秘密の赤薬」とは一体何か? 記者が執拗に食い下がって確認したところでは、ここ平山県では「赤薬」と呼ぶが、正式には何と言う物なのかは分からない。ある業者が定期的に納入しているが、納入される容器にも一切の表示がなく、誰一人として正式な名称を知らないが、「赤薬」で通っているという。

 記者は遂に「赤薬」の実物をその目で確認することに成功した。飼育業者は「赤薬の量を増やせば増やすほど、卵の黄身は赤くなる」と言う。平山県のみならず周辺一帯では、赤薬を混ぜた飼料を食べたアヒルが産んだ黄身が赤い卵を「紅心蛋」と呼ぶとのこと。しかし、飼育業者は言う、「俺たちは赤薬入りの餌を食べたアヒルが生んだ“薬卵”は食べない」と。

スーダンレッド「1」よりもさらに危険な「4」
 やっとのことで「赤薬」のサンプルを入手した記者は食品安全研究所に分析を依頼するとともに、「ある業者」探しに注力することとなる。研究所による液体クロマトグラフ分析の結果は驚くべきもので、赤薬には「スーダンレッド4」が46.5%も含まれていることが判明した。2005年に中国で問題となったスーダンレッド1よりもさらに毒性の強いのがスーダンレッド4である。一方、「ある業者」とは朱来永という人物であることが判明、幸運にも記者は朱来永との接触に成功し、朱来永の説明を受けて事件の全容が解明されることとなった。

 朱来永は近隣都市である河北省保定市の化工商店で工業用着色料である「赤薬」を購入し、「秘密の赤薬」としてアヒル飼育業者に販売し、その見返りとして製品の卵「紅心蛋」を多数の加工業者へ納入している。「紅心蛋」の納入量は実に毎月70トンにも及んでいる。「紅心蛋」は加工業者の工場で塩漬けにされて製品の「咸鴨蛋」となり、産地を偽り「白洋淀の紅心鴨蛋」として北京の市場へ出荷される。北京では食品市場やスーパーマーケットに納められ、多数の北京市民の食卓に並び、栄養豊富な食品として好評を博している。

 「赤薬」の名前すら知らなかった飼育業者が“薬卵”は食べないと言明している以上、朱来永も「赤薬」が危険な物質であり、アヒルの餌に混ぜることが許されないものであることは知っていたはずである。従い、飼育業者も朱来永も同罪であることに変わりはない。消費者は神様のはずだが、自分すら食べない物を何のためらいもなく消費者に食べさせる。その根源は、分からなければ良い、金がもうかりゃ良い、他の人もやっているから良い、というところに尽きるのだろう。

 「毎週品質報告」の放送により事件は社会の知るところとなり、中国農業部は全国を対象として家禽類の飼料メーカー及び飼育場のスーダンレッド検査を実施した。調査を受けた2430カ所の飼料メーカーには該当するものはなかったが、5598カ所の飼育場からは8カ所(河北省7カ所、浙江省1カ所)でスーダンレッドが検出された。河北省と浙江省の関係当局はスーダンレッドに汚染されたアヒル1万400匹とアヒルの卵2025トンを処理した。また、事件の主犯となった朱来永は11月末に公安部門により拘留され取り調べを受けている。

中国の消費者の悩みは尽きない
 「紅心蛋」事件が収束して一安心と思ったら、またもやスーダンレッド入りの加工牛肉事件が発生したわけである。いつになったら食の安全は確保されるのか、中国の消費者の悩みは尽きない。それにしても次から次へと現れる、懲りない輩の何と多いことか。石川五右衛門流に言うならば、「浜の真砂は尽きるとも、世に悪党の種は尽きまじ」だが、共産主義だから「赤色」(中国語は「紅色」)のスーダンレッドを好むのか?

(北村豊=住友商事総合研究所 中国専任シニアアナリスト)
(註) 本コラムの内容は筆者個人の見解に基づいており、住友商事株式会社 及び 株式会社 住友商事総合研究所の見解を示すものではありません。

お金のためなら他人の命さえ平気でという風潮が中国人・韓国人では特に顕著です。
最近の日本国内での有名な凶悪犯罪はほとんどが在日朝鮮・韓国人(通名報道のため日本人名を使用)によって引き起こされています。

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