アートメイクはどれくらいもつ?長持ちさせるポイントとは

メイク
更新:2022.06.21
男の眉毛

アートメイクは性別問わず人気がありますが、近年では男性をターゲットに絞ったメンズアートメイクのクリニックも多くなってきました。男性には、眉やヘアライン(おでこの生え際)の施術が人気で、俳優さんやタレントさんの間でも話題になっています。そんなアートメイクですが、一度施術するとどれくらいもつのか、長持ちさせるポイントはあるのかを解説していきます。

目次

アートメイクはどれくらいもつ?すぐに消える?

アートメイク

アートメイクをするとなると、気になるのは持続期間でしょう。せっかくアートメイクを施すのであれば、きれいに長持ちさせたいものです。巷では、何回かの施術がセットになっているプランをよく見かけます。1回の施術と2回以上の施術で持続期間は変わるのか。1回ではどれくらい持つのか。ここでは、持続期間について詳しく解説します。

持続期間は最長3年。1回だけなら1年ほど

持続期間は、1~3年ほどです。期間に幅があるのは主に施術回数の違いです。1回だけの施術では薄くなるのは少し早く、1年から1年半ぐらい。2~3回施術をしていて3年といったところです。

1回目の施術では、肌が染料を異物と認識して排出を促し、薄くなるのが早くなります。そのままだと、淡く色味が残る程度になることがほとんどだそうです。そのため、多くのクリニックでは色素をしっかり定着させるために、2回以上の施術を推奨しています。2回の施術がセットになったプランからの用意をしているところも多いので、1回だけ施術がしたい場合は、プランをよく確認しておきましょう。

ただし、1カ月も持たないといった場合は、染料や施術方法に問題がある場合が多いです。その場合は、クリニックに連絡をしてリタッチを受けるか、別のクリニックにするか選択しましょう。

アートメイクは徐々に薄くなっていく

男性

アートメイクは薄くなると聞いたことがあると思います。アートメイクはタトゥーと違い、肌の表皮層に針を刺して染色しています。そのため、皮膚のターンオーバーの周期(約28日)に合わせて染色した部分が剥がれていき、だんだん薄くなっていくのです。これがタトゥーとの大きな違いになります。永久に肌に残るわけではありませんので、気軽に施術できると話題になっていきました。

しかし、問題は、薄くなった部分が逆に目立つ場合です。まだらに薄くなったりすると、周りから見てもわかるのではないかと気になるでしょう。こういった場合、もう一度しっかりした施術するのもいいですが、リタッチをすることで費用が少し抑えられます。

薄くなったらリタッチの検討を!再施術でデザインの変更も可能

アートメイクは、大体半年から1年経つと薄くなっている部分が出てきたりしますので、その部分のリタッチをするのがおすすめです。薄くなっている部分がごく小さく、リタッチするほどでもないと感じる場合は、メイクでカバーする方法もあります。

全体的に薄くなっている場合は、デザインや色味を変更してもいいかもしれません。元のデザインからの大幅な変更は難しいですが、手直し程度なら対応してくれるそうです。ちょっと気分を変えたい場合にはおすすめですので、ぜひ検討してみてください。そのときの流行に合わせても楽しいと思います。まったく同じにしなくてもいいのは、薄くなっていくアートメイクならではのメリットです。

リタッチの料金は、1回の施術より1万円ほど安く設定しているクリニックが多いようです。その他、最終施術からの経過時間(年数)で料金が変わるクリニックもあります。例えば、1年未満なら5万円、1年以上なら6万円といった具合です。

薄くなるのが早い人の特徴

男性の時間

アートメイクの持続期間は1~3年とお伝えしましたが、体質や肌質、生活習慣によっては薄くなるのが早い人もいます。どんな体質、肌質、生活習慣なのか解説していきます。

皮膚が薄い人、出血しやすい人

皮膚が薄い人は、針を奥まで刺せないので、染料がしっかり定着しない可能性があります。タトゥーでも、皮膚が薄いと色が入りづらいため、退色するのが早いと言われています。足の甲の施術では退色も早いのもそれが理由です。

出血しやすい人は、針を刺した部分から出血することで染料が入りにくいためです。

こういった体質の方は、アートメイクをしてもほかの人より早く薄くなります。クリニックとよく相談し、施術するなら2回、もしくは3回の施術にするか考えておきましょう。

オイリー肌の人

普通肌や乾燥肌の人の方が、染料が定着しやすいと言われているのは排出される油分の量の違いです。オイリー肌(脂性肌)の人が早く薄くなるのは、油分で染料が押し出されるので定着しづらいからだそうです。

ですので、オイリー肌の人は、1回目の施術ではほんのり色味が残るぐらいになることが多く、しっかり染料を定着させるためには2~3回の施術が必要といわれています。

激しい運動をする人、よくサウナに行く人

激しい運動をする、よくサウナに行くなど、汗を多くかくような生活習慣の人も、薄くなるのが早くなるそうです。これは、汗をかくと新陳代謝が活発になり、肌のターンオーバーも早まるためだそうです。

アートメイクが薄くなりやすい人の特徴をあげましたが、アートメイクが全く施せないわけではありませんので、気になる場合はクリニックで体質や肌質、生活習慣について相談し、染料の色や施術方法などのカウンセリングを受けてみるといいでしょう。

きれいに長持ちさせるための3つのポイント

アートメイク

せっかくアートメイクをしたのにすぐに薄くなったら、施術した意味がなかったのではと後悔するはめになりそうですよね。しかし、日々のケアで薄くなることを予防することもできます。ここでは、きれいに長持ちさせるための3つのポイントをご紹介します。

ピーリングを避ける

ピーリングは肌の角質を取ってターンオーバーを促す効果があります。つまり、ターンオーバーが活発になるとその分、染色した部分が早く剥がれることになります。ターンオーバーは通常28日周期ですので、アートメイクをする前後1カ月と施術後の過度なピーリングは避けるようにしましょう。

ダウンタイム後のアフターケアはしっかりと

施術後、約1週間のダウンタイムがあります。施術部分は擦過傷、いわゆるすり傷を負ったような状態になります。しっかりと保湿ケアをして、施術部分にむやみに触らないように。特に、かさぶたができても手でむしったりせず、自然に取れるのを待ちましょう。施術部分はできるだけ水に濡らさないようにすること、油分の多いクレンジング剤などを使わないこと、洗うときもこすったりせず優しく洗うようにすることも大切です。

小さなことですが、これを守ることできれいに長持ちさせることができます。

クリニックによっては、肌質に合わせたアフターケアを提案してくれるところもあります。オイリー肌の人や肌が弱い人は、自分に合いそうなアフターケアをしてくれるクリニックを選ぶのもおすすめです。

肌荒れやけがを避ける

肌荒れやけがをすると、修復のために皮膚が新しい細胞をどんどん作り、傷ついた皮膚を剥がしていきます。この部分にアートメイクがあると、染色した皮膚が一緒に剥がれていくことになり、薄くなるのが早くなります。アートメイクの施術部分やその付近は、肌荒れやけがをしないように注意しましょう。

アートメイクを再び施すなら1カ月後くらいから

メイク

2回施術の人や、気に入らない部分の訂正がしたい人が、もう一度アートメイクを施すならいつぐらいがおすすめなのでしょうか。

早ければ2週間、平均1カ月ほどで再施術が可能

一般的には、施術部分が治って肌が落ち着く1カ月後くらいがおすすめされています。クリニックによっては2週間で再施術してもらえるところもありますので、事前に自分のスケジュールと照らし合わせてから、クリニックを決めるとスムーズにいくでしょう。

以前の施術で気になる部分や変更したい部分がある場合は、再施術前にクリニックに相談しておきましょう。しかし、大きな変更は難しいですので、初回の施術で、あらかじめしっかりしたデザインを考えておくとリスクが少なくて済みます。

アートメイクを消したくなったら?除去方法4つを紹介

男

アートメイクは3年ほどで薄くなりますが、完全に元の状態になることはありません。人によっては5年くらい経てば完全に消えるともいわれていますが、薄く色味が残ることがほとんどです。ですので、アートメイクを施すときは、長い目で見て本当に後悔しないか考える必要があります。

きれいに消したい場合は、タトゥーを消すときと同じように除去手術を行う必要があります。除去手術は主に4つ。それぞれ詳しく紹介していきましょう。

レーザー治療

除去手術の中では比較的肌へのダメージが少なく、最も一般的な除去方法です。主に黒系や青系の染料を除去する場合に用いられる方法です。

赤系や肌色系、白系の染料はレーザー治療が適用できないとされていた色味ですが、最近では赤系の染料でも除去できる機器が出てきており、治療が受けられる可能性も。一度クリニックに相談して、レーザー治療が受けられるか確認してみるといいでしょう。

アートメイクの色の濃さ、深さによって施術回数は変わりますが、薄ければ1回で施術は終わります。濃い色味の場合は、数週間から数カ月おきに何度か施術をする必要がでてきます。さらに、施術後、完全に消えるまで数カ月から数年かかるので、即効性はあまり期待しない方がいいでしょう。

また、何度もレーザー治療をすると、肌に凹凸ができることもあるそうです。レーザーが照射した部分の毛根を破壊してしまい、一時的に毛が生えなくなることもあります。

切除手術

レーザー治療ができない場合の第二選択に切除手術が挙げられます。一度の手術でアートメイクを除去できるので、レーザー治療だと除去に時間と回数がかかってしまう場合にも選択されます。即効性はありますが、切除部分の傷跡が残る可能性もあります。

ただ、眉のアートメイクを除去する場合、同時にまぶたのリフトアップができるメリットがあります。

除光液

アートメイクの施術と同様に、針を皮膚に刺して除光液を入れて脱色する方法です。レーザー治療で除去できない色素だった場合に選ばれることがあります。

しかし、除光液は肌の負担が大きく、拒絶反応が出やすい治療法になります。炎症などの症状が出る可能性もありますので、この除去方法を検討する場合はアフターケアがしっかりしたクリニックを選ぶようにしましょう。

肌に近い色を注入して隠すカモフラージュ

色素を除去するのではなく、上からさらに色を入れて前の色を目立たなくする方法です。ほかの方法に比べて短期間で効果が実感できますが、肌色の染料を入れた部分は、その後レーザー治療での除去が困難になります。

また、最初に入れた染料によっては、きれいな肌の色に見えない場合もあります。レーザー治療や除去手術ができない場合に最終選択として行うことが多い方法です。

除去後、再度アートメイクができるのはいつごろから?

アートメイク除去手術を受けた後、再度アートメイクをする場合は、ダウンタイムを過ぎてからになります。除去方法によって前後しますが、およそ1~2週間で除去した部分が落ち着いてきますので、それから再施術になります。

一般的な4つの除去方法を紹介しました。どれも肌に負担をかける方法ですし、リスクも伴います。除去手術をした部分に再度アートメイクを施すことができなくなることもあります。除去手術はなるべく避けられるように、アートメイクをしようと思った際は、デザインやクリニックへの通院スケジュールなどもしっかり計画を立ててから行いましょう。

まとめ

男性

アートメイクはどれくらいもつのか、長持ちさせるポイント、薄くなった場合に再度施術をするのはいつがいいか、消したくなった場合はどうするのかをご紹介しました。

いつもかっこよくいたいけど、身だしなみを整えるのに時間を取られたくない。そんなわがままも叶えてしまうアートメイクは、今後さらに広まっていくでしょう。いつもばっちり決まった自分が楽しめる、そんな毎日にしたいですね。

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