アートメイクの痛みとダウンタイムについて解説!

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更新:2022.06.21
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外見のブラッシュアップを考えるうちにアートメイクに興味を持つ人も多いはずです。ただ、アートメイクの施術方法を知るとアートメイクが痛いのではないか気になるのではないでしょうか。また、各整形手術と同様にアートメイクのダウンタイムがどの程度あるのか知っておきたいところですよね。ここではアートメイクがどれほど痛いのかを確認し、アートメイク施術後にダウンタイムがどれほど必要になるのか、それらの対策などについて解説していきます。

目次

アートメイクは本当に痛いのか

カウンセリング

アートメイクに対して「なんとなく痛そう」というイメージを持っている方がいらっしゃるかもしれません。タトゥーなどと同じで針を使った医療行為であるため、肌に傷が入ることは確かですし、ネットやお知り合いの体験談から痛いものだと思い込んでいる人もいらっしゃることでしょう。では、実際はどのような痛みが伴うのでしょうか。

アートメイク施術時の痛み

アートメイクに痛みが発生するタイミングで一番想像がつきやすいのがアートメイク施術時でしょう。アートメイクの施術は針を肌の表皮層と真皮層の間まで刺しこみます。想像していただければわかる通り痛覚が刺激されるので痛みを伴うものになります。それはどの程度のもので、施術方法や施術箇所によって違いはあるのでしょうか。

施術方法での痛みの違い

アートメイクには施術方法に種類があります。大きくわけると機械を使うか使わないかの二つになります。機械を使わずに手で針を刺していく施術方法を3Dと呼称し、機械を使ってムラなく色を仕上げていくものを2D、もしくは4Dと呼称します。

これらの痛みの感じ方ですが多くの患者が3Dの施術方法で最も痛みを感じるようです。これには手彫りゆえの理由があります。眉アートメイクの場合の3Dでは毛並みを一本一本、手作業で表現していきます。人の手によって施術針が差されますので刺すごとに若干深さの違いなどが出てきます。これが痛みを感じさせる原因となっているようです。

対して2Dや4Dは施術用の機械を使用します。この機械は針を一定の深さに連続で打ち込んでいくので出来上がりの色味にムラが無い状態になり、痛みを感じることも少ないようです。

手彫りの場合には本物の眉の様な自然な状態を作り出すことができ、機械を使用した場合にはメイクをした後のようなハッキリとした形になります。患者自身がどちらの状態を希望するかによって痛みへの対処を考えたいところです。

部位ごとの痛みの違い

アートメイクを施す部位は大きく3つにわかれます。眉毛を書いていく眉へのアートメイク、目の印象を強くするために行われるアイラインアートメイク、唇の血色を良くしたい場合のリップアートメイクです。体験者の感想によるとこの部位ごとによって痛みの感じ方が変わるようです。

まず、眉の部分へのアートメイクですが、眉部分は普段から頻繁に手入れをする場所になります。そのため、周辺部位も痛みに慣れている状態となっており、アートメイク施術時もあまり痛みを感じない部位となるようです。 アイラインアートメイクでは目の粘膜などが近い施術箇所となることから、眉毛に比べて痛みを感じやすくなってくるようです。施術箇所の近くに眼球があり、非常にデリケートな施術が求められることから麻酔を十分に効かせてから施術を行うようです。 リップアートメイクも痛みを感じやすいとされています。皮膚が薄く、粘膜質なために針が粘膜を刺激しやすいからです。

施術時には少なからず痛みを感じることはあるようですが、痛みを和らげるための麻酔も使用されます。 麻酔で最も多く使われるのがクリーム状の麻酔クリームです。施術する部位に塗り込み、皮膚に浸透させていきます。この麻酔クリームでほとんどの場合は痛みを感じないで施術を終えることができるようです。感覚としては何かが当たっていることがわかるぐらいにまで麻酔が効いてくれます。 麻酔クリームは最初に塗るだけでなく、施術中にも追加で塗布していきます。結果として最後まで麻酔が効いた状態でアートメイクを受けることができます。

他の種類の麻酔には注射針を用いる局所麻酔やアイライン施術時に点眼麻酔を使用することもあります。 しかし、これらはクリニックによっては対応していない場合もあるので心配な場合には事前に質問をしておいたほうがよいかもしれません。施術前のカウンセリング時に麻酔の種類などは尋ねておきましょう。珍しい場合になりますが、笑気ガスなどを用意しているクリニックもあるようです。

もし、施術中に強い痛みを感じ、たえられないようであれば必ず施術者に伝えるようにしましょう。その都度麻酔の追加や、麻酔の種類を変更するなどの対応を行ってくれます。

どのように痛みに対処すればよいか

施術後に痛みがどの程度残るのかについては個人差もあり断定的なことは言えません。クリニックのこれまでの施術例を見ていくと眉のアートメイクはほとんど痛みを引きずることはなく、アイラインや唇のアートメイクでは2日から4日程度ヒリヒリとした火傷のような痛みが残ることがあるようです。もし、5日以上強い痛みが残るようであれば感染症などの恐れもあるので必ずクリニックに連絡を入れましょう。

痛みへの対処法

個人差はあるものの火傷のような痛みが残る場合には対処が必要になります。大事なことは「体温を上げないこと」です。痛みを感じている箇所は針を使った施術によって炎症を起こしています。炎症を起こしている箇所の体温が上がると神経の活動が活発になり痛みを感じやすくなります。

痛みが続いている間は長時間の入浴や運動を避けるようにしましょう。痛みはじめてしまった場合にはその箇所を冷やすようにします。市販の保冷材などを適度に当てたりすると効果があるようです。 必要以上に触らないことも痛みを和らげるためには重要です。痛みが気になると触って確認したくなるかもしれませんが炎症をはやく抑えるためにも刺激を与えないようにしましょう。

アートメイクが痛いかどうかは施術者の技量も大きく関係してきます。針や機械の扱い方が未熟であれば必要以上に患者に負担を与えてしまう場合もあります。信用できるクリニックを探して、痛みへの不安などを事前に和らげたいところですね。

アートメイクのダウンタイムについて

砂時計

ダウンタイムとは美容治療などを受けた箇所が健康な状態にまで戻る時間のことを言います。医療行為を行うので、アートメイクであれば眉や肌を施術した組織は時間をかけて回復していきます。この間は施術された箇所も不安定な状態にあるので繊細にケアをしなければいけません。

では、アートメイクのダウンタイムはどの程度の期間になるのかに関して見ていきましょう。

ダウンタイムの期間と必要になるケア

眉アートメイクの場合の一般的なダウンタイムは一週間程度かかるとされています。施術した後についた肌への傷が回復しておらず、インクも完全に馴染んでいないため触ったりしてしまうとインクがとれてしまうこともあるようです。 施術後に痛みが引いてもダウンタイム中に腫れてしまうこともあるようです。

施術直後は理想とする眉の状態に比べて少し濃くデザインが施されています。これはダウンタイム中にインクが少しずつ抜けていくのを考慮しているためとなるので、時間が経つにつれ理想の状態に落ち着くので安心してください。 しかし、理想の状態を目指すためにはダウンタイム中のケアが大事になってきます。では、ダウンタイム中のケアにはどのようなものがあるのでしょうか。

清潔な状態を保つ

ダウンタイム中は皮膚が完全に回復していない傷がある状態になっています。そのため、不潔な状態で菌が侵入すると感染症などのリスクがあります。メイク道具などを施術箇所に当てる場合には清潔な状態であるか確認したうえで使用するようにしましょう。

乾燥を避ける

皮膚組織が正常な状態ではないため、施術箇所は乾燥しがちな状態となります。保湿ケアをすることで肌を正常な状態に近づけてあげる必要があります。クリニックによってはアフターケア用のワセリンなどを処方される場合もあるので、カウンセリング時に確認しておきたいところです。

体温を上げずに冷やすようにする

痛みが出た時と同様に体温を上げないことが大事になります。運動や入浴は控えてインクの定着を促進させてあげます。腫れだした場合には保冷剤などを使って施術箇所を冷やしてあげましょう。

眉への直接のメイクは行わない

眉アートメイクの場合ですと、普段メイクをする眉毛の箇所に施術箇所がきます。普段の癖でメイクを行いたくなると思いますが、眉マスカラなどのメイクをした際の刺激で腫れてしまう恐れもあります。感染症に繋がる可能性もあるので、ダウンタイムが終わるとされる一週間まではメイクを我慢しましょう。

お酒は控える

アルコールの摂取は血の巡りを良くするうえに血の凝固作用を邪魔してしまいます。おさまっていたとしても痛みと腫れがぶり返す恐れもあるので、お酒を飲むのは我慢しましょう。

ダウンタイム中に周りにはバレるのか

美容医療を考えている方には周りにバレてしまうことが怖いと思う人もいるかもしれません。美容整形したことを隠す人が多く、公表する人はごく少数です。 アートメイクはメイクと美容整形の中間のような施術になりますが、それでも人に知られたくないという人もいるでしょう。ではアートメイクのダウンタイム中に人にバレてしまうことはあるのでしょうか。

アートメイク施術直後はデザインが濃い状態

アートメイクの施術直後は理想像として伝えたものよりも色が濃い状態になっています。これは肌の新陳代謝によってダウンタイム中にインクが抜けていくことを加味したものになります。 そのため、施術後一週間ほどは眉が濃い状態が続くので、普段あまり眉を濃く書かない人の場合は違和感があるかもしれません。 周りもその違和感を覚えるかもしれませんが、何も知らない人であれば濃い目にメイクしているものと考えるだけでしょう。アートメイクであると断定する要素にはなりません。また、一週間ほどで理想の状態に落ち着くので不自然な期間はとても短いものです。

バレにくいアートメイクのデザイン

アートメイクのデザインで周囲の反応が変わるかもしれません。アートメイクは自分の理想の眉デザインを伝えることができますが、この時にメイク済みの状態のような形が整いすぎているようなものをオーダーしてしまうとメイクをしないような状態で眉だけが浮いてしまうことになります。 バレにくいアートメイクのデザインは自然さを意識したもので、手彫りによる施術で眉尻にかけてグラデーションになっているものが良いようです。

アートメイクに副作用はあるのか

デメリット

アートメイクを考えている人がリスクとして考えるのは副作用の有無でしょう。実際に副作用として報告されるものはあるのでしょうか。

アートメイクの副作用に悩まされる人も一定数います。主な症状は「腫れや痛みが長く続き、引いていかない」「施術した後に化膿して跡が残った」などという声が挙がるようです。 これにはアートメイククリニック業界の問題点が関係します。 アートメイクは流行り出してから歴史が短く、業界として未だ成熟したものとは言えません。こうした歴史の浅い美容医療にて度々問題になるのが違法クリニックです。

アートメイクを行う業者では医師免許を持つスタッフが最低でも一名は常駐する必要があり、施術者も看護師免許か医療免許を保持している必要があります。これは法律で決まっている事項です。 しかし、これらを守らずに経営をしているクリニックもあるようなのです。そういった違法クリニックは技術が未熟なことから適切な医療行為が行えず患者に必要以上の負担をかけることになってしまいます。

正しくアートメイクを行えば副作用は基本的に起きないはずです。しかし、施術者が未熟な状態であると副作用を招いてしまいます。副作用を避けたい場合には信用のおけるクリニックに施術を依頼するようにしましょう。

まとめ

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アートメイクは知名度も上がり、人気が出る一方でまだまだ知られていないこともあります。大きな痛みや腫れが出ることは少ないものの個人差もあるため、人によっては痛みで苦しむこともあるかもしれません。そんな時に適切なケアとアドバイスをしてくれるクリニックを選べるように店選びからカウンセリング時などはクリニックの対応を詳しく見るようにしましょう。

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