育毛シャンプーは育毛効果がない!?育毛シャンプーの真実

育毛
更新:2022.02.07
シャンプーボトル

薄毛で悩んでいる方は、テレビCMやインターネットなどで育毛シャンプーと呼ばれる商品が気になった方も多いと思います。
育毛シャンプーについてなんとなく使えば育毛効果があると思っていませんか?

でも、あなたは実は、育毛シャンプーについて間違った認識をしているかもしれません。
今回は育毛シャンプーについての色々な疑問を解決して、正しい知識を持つことができるよう「育毛シャンプーの効果」について徹底解説していきます。

目次

育毛シャンプーに育毛効果はない

驚く女性

ガッカリしてしまうかもしれませんが、育毛シャンプーには医薬品のような育毛効果というのはありません。
では、なぜ育毛シャンプーというものが巷には溢れているのでしょうか?
まずは、育毛シャンプーと呼ばれているものについて正しく理解を深めていきましょう。

そもそも育毛シャンプーという名称のものは存在しない?

お風呂グッズ

育毛シャンプーという名前はよく目にするかと思いますが、実は育毛シャンプーという名前は育毛や発毛のことを意識して作られたシャンプーを総称してそのように呼んでいるだけで、育毛シャンプーという名称ものは存在しません。
医薬品の場合であれば、育毛剤や発毛剤といったように区分されていますが、シャンプーの場合は明確な区分がなく、育毛や発毛を意識して開発されたシャンプー全体を示す名前として育毛シャンプーが用いられています。

なぜ育毛シャンプーと呼ばれるのか?

疑問

では、なぜ育毛シャンプーという名前で呼ばれているかということですが、これは、通常のシャンプーと違い、育毛効果のあるとされる成分が含まれていたり、トラブルの原因となる成分が取り除かれてかれているからです。

育毛シャンプーと呼ばれているものには、頭皮の環境を整え、育毛や発毛を行う下地を作るための様々な成分が配合されています。
また、通常のシャンプーに使用されている刺激の強い成分を取り除いて作られているのも育毛シャンプーの特徴です。
さらに、育毛シャンプーと呼ばれているものの中にはシリコンが入っておらず、頭皮のトラブルが少なくなるように設計されているのもあります。

つまりは、上記のような特徴をもったシャンプーを普通のシャンプーと区別するために、育毛シャンプーという総称で呼んでいるのです。

育毛シャンプーの本当の効果と役割

育毛シャンプー自体には育毛効果がないことはわかっていただけたと思いますが、育毛シャンプーには実際にはどのような効果や役割があるのでしょうか。
育毛シャンプーの本当の効果や役割、選び方などをみていきましょう。

頭皮環境を整える

髪を上げる女性

育毛シャンプーの役割は、頭皮環境を整えるという点です。
配合されている成分は商品によって多岐に渡りますが、頭皮の炎症を抑える成分や血行を促進する成分、保湿成分などが代表的です。

頭皮の炎症やフケ・カユミを抑える成分としては、グリチルリチン酸ジカリウムやピロクトンオラミンなどがあります。
これらの成分は雑菌の繁殖を抑え、フケやカユミなどの症状を予防・改善する効果があります。

血行促進効果が期待される成分には、トウガラシチンキやニンジンエキス、エンメイソウエキスなどがあります。
頭皮の血行をよくすることで髪の毛に栄養が行き渡りやすくする効果があるとされています。

保湿成分としては、ホホバオイルなどが代表的です。頭皮が乾燥しやすくフケに悩まされている乾性肌の方には、特におすすめです。

また、安価なシャンプーなどには洗浄成分が強い石油系の界面活性剤が使用されていることがありますが、育毛シャンプーと呼ばれるものにはそれらが使用されていないこともあり、より頭皮への刺激が抑えられている点も大きな特徴です。

育毛シャンプーは使ったほうがいい?

ハテナ

育毛シャンプーは育毛剤のような効果はありませんが、本格的に育毛に取り組むのであれば、使った方がいいと言えます。
いくら効果がある育毛剤を使っていても、頭皮環境が悪くては毛髪が成長することはできません。
育毛シャンプーで頭皮環境を整えた上で育毛剤を使うことで、より大きな効果が得られるようになります。

シャンプーを選ぶポイント

シャンプーボトル

育毛シャンプーを選ぶ際のポイントとしては、自分の肌に合うかどうかが重要です。

人の肌には、脂性肌と乾性肌の2タイプがあります。脂性肌タイプの人は、髪がベタベタしがちで、髪の毛がフワッとせずボリュームがないように見えるのが特徴です。
反対に、乾性肌タイプの方は、頭皮がつっぱるような感じがして、細かな粉のようなフケが出がちであるという特徴があります。
脂性肌か乾性肌かは遺伝的にも決まっていますが、生活リズムや食生活などによって変わることもあります。
育毛シャンプーもそれぞれの肌のタイプに合わせて作られているものもありますので、自分がどちらの肌タイプかしっかりと把握した上でこのような専用品を選ぶとよいでしょう。

また、敏感肌の方が育毛シャンプーを選ぶ際は、刺激がすくない成分で構成されているかどうかも重要です。
石鹸系やアミノ酸系の成分であれば、比較的頭皮への刺激も少ないので、敏感肌でお悩みの方は、それらを選ぶと良いでしょう。
メチルアラニンやメチルタウリン、グルタミン酸、サルコシン、グリシンといったものがアミノ酸系の界面活性剤に該当します。
反対に、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなどの石油アルコール系界面活性剤は洗浄力が強く、刺激もアミノ酸系の界面活性剤よりも強いので注意が必要です。

シリコンが含まれているかどうかも選ぶ際の注目ポイントです。
シリコンとは髪の毛にツヤを与え、軋みが少なく滑らかにする効果があり、必ずしも悪い成分ではありません。
ただ、シリコンは毛穴に残りやすく、シリコンにより毛穴が詰まることで、頭皮トラブルを起こすこともあります。
購入しようとしている育毛シャンプーがノンシリコンかどうかもちゃんとチェックしておくと良いでしょう。

最も大切なのは正しい方法でシャンプー(洗髪)すること

美容院シャンプー

育毛シャンプーで頭皮環境を整えることは大切ですが、シャンプーを正しい方法で行うことも非常に重要です。
せっかく、いい育毛シャンプーを使っていても洗い方が正しくなければ、その効果は減ってしまいます。

シャンプーの洗い方についてみていきましょう。

洗い方のポイント

ポイント

髪を洗う時は、頭皮を傷つけないように洗うのがポイントです。
爪を立ててゴシゴシと洗っている方もいるかもしれませんが、それでは頭皮を傷つけてしまいます。
爪を立てずに指の腹を使い、優しくじっくり洗いましょう。
頭皮がかゆいからといって、間違っても爪でひっかいてしまうようなことがないようにしてください。
もしも、育毛シャンプーでフケやかゆみが改善されないようでしたら、しっかりと病院で治療を受けるようにしましょう。

また、シャンプーは原液を直接頭皮につけず、手のひらで十分にあわ立ててから使用するのもポイントです。
原液のままでは刺激が強すぎて、頭皮が荒れてしまう人もいます。
シャンプーは使いすぎず、適量を必ず泡立ててから、洗うようにしましょう。

シャンプー後のマッサージも効果的

頭皮マッサージ

シャンプーの後に頭皮マッサージをしてあげるのも、育毛効果を大きくするのには効果的です。
薄毛で悩んでいる方は、血行が悪いことで頭皮が硬くなっている場合も多くみられます。
お風呂に入った後やシャンプー後は、身体中の血行も良くなっています。
このタイミングで頭皮をマッサージしてコリを取ることで血行も良くなり、育毛を大きくサポートしてくれます。

マッサージのコツですが、薄毛が気になる箇所を重点的に、指の裏で大きくゆっくり動かします。
M字の部分や頭頂部などは頭皮もつっぱりがちですので、時間をかけてコリをほぐすようにゆっくりマッサージしてあげましょう。

注意点としては、マッサージは必要以上に行わないようにしましょう。
やればやるだけ頭皮が柔らかくなるからと、1日に何度もやってしまう人がいますが、必要以上のマッサージはかえって頭皮にダメージを与えてしまいます。
シャンプー後の頭皮に十分な湿度と柔らかさがある時にだけ行うことが重要です。

育毛をしたいなら育毛剤を一緒に

頭皮にスプレー

育毛シャンプーは頭皮環境を整え、頭皮マッサージは育毛効果を促進するということはお伝えしましたが、やはり本格的に育毛に取り組むのであれば、育毛剤を導入するのが断然おすすめです。
育毛剤にも病院で処方されるものや市販のものまで様々なものがあります。

病院で処方される育毛効果があるとされる薬の代表はプロペシアとミノキシジルです。
プロペシアにはフィナステリドと呼ばれる有効成分が含まれており、AGAを引き起こす原因の男性ホルモンの還元酵素に働きかけ、AGAの進行を抑制してくれます。
一方、ミノキシジルは頭皮の毛細血管を拡張し、血流を増加させることで髪の毛に栄養が行き渡りやすくしてくれます。
また、頭皮の細胞を活性化させ、プロペシアと併用することで大きな薄毛改善効果が得られるとされています。
ただし、医薬品である以上、少なからず副作用などのリスクもあり注意が必要です。

市販の育毛剤は、一部、ミノキシジルのような病院で処方される成分が含まれた商品もありますが、大半はそれぞれのメーカーが独自に開発した有効成分を配合した商品となります。
t-フラバノンやアデノシン、ゲトコナゾールなどが代表的で、メーカーごとにその配合バランスや使用成分もバリエーションに富んでいます。
市販の育毛剤であっても、自分の体にあったものを見つけることができれば、ある程度の効果を得られるでしょう。

まとめ

育毛シャンプーは上手に使えば、薄毛を予防しつつ、育毛をしていく環境をしっかりと整えることができます。
育毛シャンプーの本当の役割や効果を理解し、育毛剤を併用しつつ、より効率よく薄毛対策をしていきましょう。

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