フケの原因は頭皮の乾燥だけじゃない?正しい対策でフケを改善する方法
あなたが悩んでいるそのフケ、セルフケアで治るかも知れません。
彼女や奥さん、お子さんに不快な思いをさせる前に、正しい対策をしてフケを改善しましょう!
「毎日髪の毛を洗っているのに、フケが出る」
「仕事終わりのスーツの肩口がフケだらけ…」
頭を清潔にしているはずなのに、肩や髪がフケだらけなんてことはありませんか?
男性にとってフケは自分では気づきにくいのに、相手からは気づかれやすいという厄介なものです。
「女性に不潔に思われるのではないか」と、心中穏やかでない人もいらっしゃるかもしれませんね。
そして残念ながらそう思われることは多いです。
フケは頭皮の乾燥が原因ということは広く知られていますが、実はただのフケではなく皮膚の病気である可能性も考えられるのです。
ここではタイプごとのフケの原因を知り対策をすることで、フケに悩み苦しんでいる人がセルフケアで改善できる方法をお伝えします。
目次
フケを放って置くとこんな悲しいことが…
インターネットの質問掲示板に、女性からのこんな投稿がありました。
夫がひどいフケ症で悩んでいます。最初はさほど気にしていませんでしたが、子供が生まれ、私もその娘もアレルギーなので、ダニやハウスダスト対策に力を入れてるその一方で、ダニの餌をまかれてるような状態です。
段々夫に対し不潔感が強まりなんだか嫌いになりそう。イライラします。
引用:夫のフケ 切実な悩みです
フケが原因で家族が病気になったり、関係に溝ができたりするなんて、本当に一大事ですよね。
女性は男性よりも清潔感を気にします。
自分はとくに不潔だなんて思っていなくても、相手にとっては嫌悪感をいだくほどの問題だったりするのです。
また、男性の整髪料などで知られる「マンダム」が、20~50代の男性3709人に対しておこなった調査では、男性の8割以上がフケや赤みなど頭皮状態に問題が見つかった一方で、頭皮トラブルを自覚している人は3割未満にとどまったという結果も報告されています。
参考:男性の8割に頭皮トラブル、大半が自覚なし
調査の結果のように、「まだ自分は大丈夫」という人も実はフケが発生しているのに自覚できていないだけかもしれません。
現在フケに悩んでいる人もフケの症状が出ていない人も、そのままにしておくと周囲の人たちとの人間関係が危うくなる可能性もあるのです。
清潔にしているのにフケが発生する原因
毎日しっかりとシャワーやシャンプーをして頭を清潔にしているのに、時間が経つとまたフケが発生している。
フケに悩んでいる人は同じ経験をしているはずです。
髪の毛をしっかり洗っているはずなのにフケが多いとどうしたらいいのかわからず悩んでしまいますよね。
フケは大きく分けて「乾性タイプ」と「脂性タイプ」の2種類があり、それぞれ原因が異なることを知っていましたか?正しいフケ対策をするためには、自分のフケのタイプとその原因を知る必要があります。
乾性タイプのフケの特徴と原因
頭をかくと粉末のようにパラパラと落ちてくるのが乾性タイプのフケの特徴で、乾燥肌やアトピー性皮膚炎気味の人に多く見られます。スーツの肩にびっしりと白い粉が付着していたり、鏡を見ると髪の生え際に粉状のものが絡んでいたりする、これが乾性タイプのフケです。
その正体は乾燥して剥がれ落ちた肌の角質で、空気が乾燥する冬場、不規則な生活、偏った食事などさまざまな要因によってフケが発生します。
では、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
空気の乾燥
フケが多いと自覚している人は、とくに冬場になるとフケが増えやすいのではないでしょうか?
肌や頭皮にとって快適といわれる湿度は60%から65%ですが、日本は冬から春にかけて空気が乾燥し、湿度が50%を下回ることも少なくありません。
実に1年の半分は乾燥している季節が続いているといえるのです。
さらに、寒さで肩や背中が痛くなる人は血行不良が原因で、これによっても肌の乾燥はますます進みます。
暖房のつけ過ぎも室内の湿度を大きく下げる原因となるので、肌の乾燥がさらにエスカレートし、フケが発生してしまうのです。
ストレス
育ち盛りで代謝も活発な中学生や高校生のとき、学生服の肩にフケがついている男子も多かったのではないでしょうか?
しかし、30代・40代の社会人になってスーツの肩にフケがびっしりついている人は、もしかすると責任の大きい仕事を任されたプレッシャーや、仕事の失敗で上司に叱責された苦い経験で感じたストレスが原因かも知れません。
慢性的なストレスは体を常に緊張状態にするため、自律神経のはたらきが弱まったり血流が悪くなったりします。
よって、頭皮に十分な栄養が行き届かなくなり、頭皮が荒れてフケが出やすくなるどころか薄毛や抜け毛の原因にもなるのです。
偏った食事
仕事で忙しいからといって、1日の食事をコンビニの食事やファーストフードで済ませていませんか?
偏った食事も、頭皮に十分な栄養が行き届かなくなる原因となります。
とくに肌を健康に保つビタミンや、みずみずしさを保つコラーゲンが不足すると、肌が乾燥して角質がめくれ上がり、フケとなって落ちていきます。
ダイエットや食事制限をして栄養不足気味な人も要注意です。
シャンプーのしすぎ
フケが多かったり、かゆみがひどかったりするとシャンプーのとき指先に力を入れてゴシゴシ洗っていませんか?
「頭皮を清潔にしているはずのシャンプーが、実はフケの原因だった」ということは意外と多いのです。
シャンプーに含まれている石油系界面活性剤は洗浄力が強い反面、肌に必要な皮脂まで洗い落としてしまう性質があります。
皮脂は頭皮を守るバリアの役割を持っていますが、シャンプーで必要な皮脂まで洗い流されてしまうと外部からの刺激やアレルゲンで頭皮が荒れてしまうのです。
化学物質の頭皮への刺激
パーマ液やカラーリング剤には頭皮の肌荒れや皮膚炎、アレルギーを引き起こす刺激物が含まれている場合もあります。
そのため、パーマやカラーリングは髪よりもむしろ頭皮にダメージを与え、フケの原因を作ってしまうのです。
脂性タイプのフケの特徴と原因
乾性タイプのフケに比べて皮脂を多く含み、ベタベタのフケ同士がくっついて塊のような大きさになるのが脂性タイプのフケの特徴です。
脂性の人、脂肪分の多い食事に偏りがちな人に多いタイプです。
ベタベタとしているため、自然に下に落ちることがなく、たいていは髪や頭皮にくっついています。
脂性タイプのフケの原因を知るためには、なぜ皮脂の過剰分泌が起こるのかを考える必要があります。
脂肪分の摂りすぎ
脂っこいラーメンや揚げ物ばかり食べていませんか?中性脂肪の多い偏った食事は皮脂の過剰分泌を促し、ビタミンや食物繊維など脂質の代謝を助ける栄養素が不足すると、皮脂の過剰分泌を抑制することができなくなります。
代謝の衰えは肌の正常なターンオーバー(皮膚の入れ替わり)を阻害し、頭皮にフケがたまってしまう原因となるのです。
過度な飲酒や喫煙
飲酒によって摂取したアルコールを肝臓で分解するためには、ビタミンB1や亜鉛などの成分が消費されます。
これらは皮膚の健康的なサイクルに必要な栄養素であるため、過度な飲酒は肌の栄養不足を招きます。
同じように、喫煙は毛細血管を収縮させて血液の流れを悪くするため、頭皮が必要とする栄養素が行き届かなくなり、肌のターンオーバーが乱れることになります。
過度な飲酒と喫煙は肌の正常なサイクルを乱すため、肌荒れやフケの原因となるのです。
睡眠不足やストレス
しっかりとシャンプーやスキンケアをしているつもりでも、夕方頃になると頭がベタついたり肌がテカテカしたりしていませんか?
もしかすると、睡眠不足やストレスが原因かも知れません。
就寝前に、寝床の中で眠くなるまでスマホをいじったりしていませんか?
スマホの画面から発される「ブルーライト」は、見続けていると確実に目が冴え渡ってしまい、脳が常に刺激を受けている状態になります。
これが知らず知らずのうちに睡眠不足を招くのです。
睡眠不足や慢性的なストレスは、体が常に緊張した状態になり、自律神経を乱します。
交感神経が優位になると男性ホルモン「アンドロゲン」が分泌され、皮脂の過剰分泌を招きます。
マラセチア菌の異常繁殖
マラセチア菌は、頭皮の皮脂をエサにして繁殖する常在菌の一種です。
偏った食事や睡眠不足などで皮脂の過剰分泌が促されると、皮脂をエサにしているマラセチア菌も異常繁殖してしまいます。
また、マラセチア菌は皮脂に含まれる中性脂肪を酵素で分解、脂肪酸を排出します。
この脂肪酸が肌への刺激や炎症を引き起こし、新陳代謝に乱れが生じることでフケを引き起こす原因となるのです。
病気が原因のフケもある?
フケには乾性タイプと脂性タイプがあることがわかりましたが、実はそのいずれでもない場合もあります。
ひどいフケは、皮膚の病気が原因となっているものがあるのです。
では、フケの原因となる頭皮の病気にはどんなものがあるのでしょうか?
脂漏性(しろうせい)皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、頭皮や鼻の周り、耳の後ろなど皮脂の分泌の多い皮膚が荒れて乾燥し、かゆみや赤みをともなって皮膚が剥がれ落ちる病気です。
頭皮が脂漏性皮膚炎になると、剥がれた皮膚をフケと勘違いしてしまう場合が多くあります。
脂漏性皮膚炎の原因はいくつか考えられますが、多くは肌の常在菌の一種であるマラセチア菌の異常繁殖が原因です。
マラセチア菌は皮脂に含まれる中性脂肪を酵素で分解し、肌に刺激を与える脂肪酸を排出します。
これが肌の炎症や痛み、フケを引き起こす原因となるのです。
他にもビタミンB不足、シャンプー時のすすぎ不足、生活習慣の乱れやストレス等で脂漏性皮膚炎になることがあり、放っておくと皮脂が酸化して加齢臭のような不快なニオイを放つ原因にもなります。
しらくも(頭部白癬菌)
白癬菌と言えば、水虫の原因として知られていますね。
頭部白癬菌とはつまり頭皮にできた水虫です。
足の指や爪など、体の部分でも湿気が多く蒸れやすい部分に水虫ができるように、汗をかいてそのままの状態、帽子等で蒸れやすい状態にある頭皮は、白癬菌にとって恰好の環境となってしまいます。
しらくもになるとフケやかゆみ、脱毛といった症状が現れます。
また、水虫がマットやカーペットなどを介して人から人へ感染するように、しらくもも人から人へ帽子やタオルなどを介して感染するので要注意です。
乾癬(かんせん)
皮膚が赤く発疹になって盛り上がり、白いフケのような角質(鱗屑)がポロポロと剥がれ落ちる皮膚の病気です。
乾癬になった皮膚は炎症を起こしやすくなっているため、強いかゆみを伴う場合があります。
強くかきむしったり、無理に角質を剥がそうとしたりすると、出血する場合もあるので注意が必要です。
実は、はっきりとした乾癬の原因は解明されておらず、今のところ乾癬になりやすい体質の人が、ストレスや感染症、刺激物などさまざまな要因によって発症するのではないかと考えられています。
頭皮が赤い発疹とかゆみを伴い、フケのような粉がポロポロと落ちてくる場合は、フケではなく乾癬が発症しているのかもしれません。
乾性フケ、脂性フケは正しい対策で予防しよう!
乾性フケも脂性フケも、基本的な対策は同じです。
とくに、頭皮に優しいシャンプーや洗髪方法にすること、根本的な生活習慣や食生活を見直すことが主な対策となります。
肌に優しいシャンプー・洗髪方法に変える
石油系界面活性剤を含むシャンプーの使用や、1日に何度もシャンプーをすることは、頭皮の必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
洗髪をする前にクシで髪をよくとかし、しっかりとすすいでからシャンプーをしましょう。
これを徹底するだけで、髪の毛に付着したホコリや汚れは8割以上落ちるとされています。
洗髪方法で重要なことは、余計な力を入れずに指の腹で軽くマッサージするように洗うことです。
後頭部から頭頂部に向かってマッサージすることで、頭皮の血行も促進されます。
最後はシャンプーの成分が髪に残らないように、時間をかけてすすぎましょう。
シャンプーは頭皮環境を整えなおかつ保湿成分を含む育毛シャンプーやスカルプシャンプーがオススメ。
コラージュフルフルネクストはフケを防ぐ抗カビ成分が配合されているので悩んでいる人にはとくにピッタリのシャンプーです。
生活習慣の改善
睡眠不足やストレスはフケの原因となるだけでなく、薄毛や抜け毛も招いてしまいます。
夜更かしをしがちな人や寝る寸前までスマホの画面を見ている人は、体のメンテナンスが十分にできないだけでなく睡眠不足によるイライラ・ストレスの原因にもなります。
十分な睡眠時間をとることはもちろん、質の高い睡眠にするために寝る1時間前はスマホの画面を見ないなどの対策が必要です。
また、ストレスの溜め過ぎは交感神経を優位にして体を常に緊張状態にしてしまいます。
血管が収縮することで頭皮の正常なサイクルが乱れ、フケや薄毛の原因となるのです。
適度に運動をしたり趣味に没頭できる時間を作ったりして、上手にストレスをコントロールしましょう。
食生活の改善
栄養の偏った食事では正常な頭皮環境を保つことができず、フケが発生する原因となります。
とくに脂性フケに悩んでいる人は、ラーメンや揚げ物など油分の多い食事は控えましょう。
頭皮状態を正常に保つためには、ビタミン群、タンパク質、亜鉛の摂取が欠かせません。
これらの栄養素を多く含む食品を意識的に摂り、不足分はサプリメントで補う方法がオススメです。
セルフケアでフケが改善されない場合は皮膚科へ
シャンプー・洗髪方法の改善、生活習慣の改善、食生活の改善といったセルフケアで、ほとんどのフケは対策および予防ができます。
しかし、それでもフケの改善が見られない場合は皮膚科を受診することをオススメします。
「たかがフケだから病院に行くのは…」と思われるかも知れませんが、先ほど紹介したように、フケだと思っていたものが実は皮膚の病気だったということも少なくありません。
間違ったケアは頭皮環境の悪化やかゆみ・フケをエスカレートさせてしまうため、重症化する前に皮膚科の専門医に相談しましょう。
まとめ
ここまでに、乾性フケ、脂性フケといったタイプの異なるフケの原因、シャンプーや洗髪方法の改善、睡眠不足やストレスの解消といったフケ対策をご紹介しました。
「人に見られて恥ずかしいフケをなんとか治したい」
「フケが原因で彼女(妻)に嫌われたくない」
「自分のフケの原因を明らかにして、正しい対策・予防をしたい」
あなたと同じような悩みや苦しみを抱えている男性が、セルフケアによってフケを改善しています。
正しい対策とあきらめない気持ちがあれば、フケは治すことができるのです。
あなたがもしこれまでに、自分のフケに関してさまざまな悩みを抱え、実際に何らかの対策をしたのに変わらなかったとしても、ここでご紹介した方法なら改善できるかも知れません。
フケを改善して自分に自信を取り戻すためにも、ぜひ正しいフケ対策を試してみてください。