Crystl Financeのガバナンスが開始!提案の解説と今後の考察

投資
更新:2022.06.14
Crystl FInanceのガバナンス

ロードマップにあって予定されていた「Crystl FInanceのガバナンス」がいよいよ開始することを公式がアナウンスしました。

https://twitter.com/CrystlFinance/status/1462616479401226241

楽しみにしていた人も、何だかさっぱりわからないという人もいると思います。

この記事では下記の内容について解説していきます。

  • Crystl Financeのガバナンスとは何か
  • 提案されている内容の解説
  • 投票の結果によって今後どのようになるかの考察

今後のCrystl FInanceに直接大きな影響を与える機会を得られることなのでしっかりと理解して参加しましょう。

目次

Crystl Financeのガバナンスとは

Crystl Financeのガバナンス

まずは提案内容の前に「Crystl Financeのガバナンス」自体について知っていきましょう!

そもそもガバナンスとは?

CRYSTLトークンの保有者が、プラットフォームの将来に関わる重要な決定に投票する方法です。

あなたがCRYSTLトークンのホルダーの場合に参加してやることは2つです。

  • 投票する権利を得る
  • 提案への投票を行う

今後の重要な決定に繋がりますのでぜひ参加してください!

投票する権利を得る方法と条件

投票する権利はCRYSTLトークンの保有量で決定されます。
2021年11月29日(日)07:00時点でのスナップショットが取られるのでトークンをウォレットに移しておきましょう。

プールに入れてあるトークン、LPにしてあるトークン、Cronosネットワーク上のトークンは対象外になりますので注意してください。

※11/25に公式からのアナウンスでMinesとPool(オートとマニュアルのみ)に入っているCRYSTLトークンも対象になると変更がありました。

https://twitter.com/CrystlFinance/status/1463734189723983877
CRYSTLの状態投票する権利
Polygonのウォレット○ 対象
Cronosのウォレット× 対象外
オートCYSTLプールに入れてある× 対象外→○ 対象
マニュアルCRYSTLプールに入れてある× 対象外→○ 対象
CRYSTL以外のトークンプールに入れてある× 対象外
LPを組んでMinesに入れてある× 対象外→○ 対象

提案への投票方法

投票方法については現時点では公式からアナウンスされていません。
アドレスごとに投票権を持つことになるので、Crystl Finance上でウォレットを接続して提案に対してA or B を選ぶ形になると思います。

ガバナンスのスケジュール

今回のCrystl FInanceガバナンススケジュールです。
※日時は日本時刻にしてあります。

内容日時
スナップショット2021年11月29日(日)07:00
投票期間開始2021年11月29日(日)〜?
スナップショットの翌週と記載されています
投票期間終了2021年12月06日(月)02:00

ガバナンスの提案内容

今回のガバナンスでは4つの提案があり、それぞれにオプションAとBの2つの選択肢が用意されています。

ここからは各提案の内容について解説と考察していきます。

提案1:Vaultからの収益を配当として分配

Vaultからの収益(手数料)を配当として分配するか他に使うかという内容です。

公式による提案1の解説記事(和訳)

投票結果でオプションAとなりました!

投票の選択肢

オプションA – 配当として分配する

Crystl FinanceのVaultからの収益(手数料)を流動性提供者に配当として分配するかという選択です。
ここで言われている「流動性提供者」というのは「$CRYSTL-$MATIC」などのLPをMinesに入れている人になります。

オプションB – 収益を配当以外に使う

Vaultからの収益を配当以外の用途で使うという選択です。「配当以外の用途」というのは今回は決定せずにもし投票の結果Bになった場合に新たな提案が用意されます。

Vaultでの収益は大きくなる

Cyrtsl Finance Vaultの仕組み

現在のVaultの仕組みです。この図の「Split Z Rewards」以降の5%(0.5%+0.5%+4%)が今回言われているVaultからの収益になります。

CronosネットワークでのVaultで約400万TVLで獲得した報酬から、現在の予測年間収益は約1,000,000ドルにもなります。さらにVaultを他のネットワークからも今後集めていくのでどんどん成長していくことが期待できます。

配当を出す目的は?

Crystl Financeが配当を出す目的はLP提供者を増やすことです。
この後解説していく「提案3:残りのCRYSTL排出をCronosに移動」と「提案4:1250万枚のハードキャップに変更」の投票結果によってはLPの確保がしにくくなります。現在はCRYSTLを報酬として排出することでLPを確保していますが、Vaultからの収益を使ってLPを確保することができるとPolygonだけではなく複数チェーンで同時にユーザーにMinesを提供できるかもしれません。

どちらを選択するべきか

私は「オプションA – 配当として分配する」を選択します。

  • PolygonでもCronosでもパートナー獲得しやすくなる
  • CRYSTLトークンの価格が安定
  • Vaultをより増やしやすくなり全てが成長

1、3、4の提案がAになった場合には上記を期待できると考えます。むしろ1の提案が「Aの配当として分配」にならなければLP確保が難しくなるので、CRYSTLの価格も安定しないしパートナーの獲得もしにくくなるのではないでしょうか。

提案2:配当を何のトークンで分配するか

提案1:Vaultからの収益を配当として分配」の配当は何のトークンで分配するかという内容になります。提案1が通らなければ関係ないですね。

公式による提案2の解説記事(和訳)

投票結果でオプションAとなりました!

投票の選択肢

オプションA – ネットワークのガストークンで分配

PolygonネットワークならMATIC、CronosネットワークならCroで配当が分配されます。

StakeEarn
$CRYSTL-$MATIC$MATIC
$CRYSTL-$CRO$CRO

オプションB – CRYSTLトークンで分配

Polygonネットワーク、CronosネットワークどちらでもCRYSTLで配当が分配されます。

StakeEarn
$CRYSTL-$MATIC$CRYSTL
$CRYSTL-$CRO$CRYSTL

CRYSTL分配の場合はCRYSTLの価格が上がる?

もし分配されるトークンがCRYSTLになる場合はVaultから得た手数料で配るためのCRYSTLトークンを買うことになります。結果としてCRYSTLトークンの価格上昇につながります。

ガストークンは人気

PolygonのMATICもCronosのCROも人気なトークンです。

どちらを選択するべきか

私は「オプションA – ネットワークのガストークン」を選択します。

CRYSTLが配当として分配されるために買われるというのは嬉しいことですが、不要なLP提供者はすぐにCRYSTLを売って他のに変えると思います。その場合は結果としてはCRYSTLが買われても意味がありません。

対してMATIC、CROのガストークンは人気なのでLP提供するメリットが強まります。そして配当を受け取るLP提供者の中に、よりCRYSTLを増やしたいという人が多ければ自然と配当のガストークンでCRYSTLが買われることになると思います。

提案3:残りのCRYSTL排出をCronosに移動

残りのCRYSTLの排出をPolygonとCronosどちらで行うかという内容になります。

ちなみに残りというのは発行枚数が1250万枚に達するまでの量です。
現在の発行枚数は9,746,418枚です(2021/11/22 14:55時点)

公式による提案3の解説記事(和訳)

投票結果でオプションAとなりました!

投票の選択肢

オプションA – Cronosネットワークで排出する

現在のPolygonネットワークでの排出をやめて、Cronosネットワークへ移動してCRYSTLを排出します。
Cronos上のCrystl FinanceにMinesができる形ですね。

オプションB -Polygonネットワークで排出する

現在のままPolygonネットワーク上で流動性(LP)提供者への報酬としてCRYSTLを排出していきます。

すぐに全ては移動できない

公式テレグラムで言われていました。
Polygon上のパートナーへ現在は流動性を提供しているのでいきなり停止して、全てをCronosに移動することはできないようです。段階的に徐々に排出を調整しながら移動していくことになりそうですね。

CronosネットワークでのCrystalはいい調子!

11/13からCrystl FInanceはCronosネットワークに広がりましたが、Vaultへの資金の集まり具合や提携先の増加など考えるとどんどん進んでいます。
このままの勢いで他よりも先にCronos上での地位を確保できるのは大きいと思います。
もちろんPolygonチェーンを捨てるということではありません。複数チェーンでのCrystlとして今はどこに集中するかという選択になります。

どちらを選択するべきか

私は「オプションA – Cronosネットワークで排出する」を選択します。

Cronosでもこのままいけるところまで

CronosでCRYSTLの排出を行うということはCronos上の他のパートナーへ流動性を提供できることになります。
それは提携のしやすさに繋がります。今後どれだけ提携パートナーを増やしながらVaultも増やせるかは重要です。

Polygonのパートナーとの関係は終わりではない

既存のPolygonネットワークでのパートナーとの関係が終わるわけではありません。
流動性の提供に関しても即座に停止するわけでもないです、さらに「提案1:Vaultからの収益を配当として分配」が通った場合に、Vaultからの配当が得られるメリットがあるので流動性が提供されるようになります。

CronosチェーンのPolyDoge

そしてPolyDogeのように既存パートナーがCronosチェーンに進出する際の支援をすることで、Cronosチェーン上でもパートナーとして助け合うことができます。

提案4:1250万枚のハードキャップに変更

CRYSTLの発行上限に関する提案です。

公式による提案4の解説記事(和訳)

投票結果でオプションAとなりました!

投票の選択肢

オプションA – ハードキャップを設定

CRYSTLのトークン発行枚数が1250万枚に達した時に追加の発行をやめます。
ハードキャップを設定することで1250万枚以上増えることはありません。

オプションB – ソフトキャップのまま

現在の1250万枚のソフトキャップを継続します。
発行枚数が1250万枚に達した時に排出量が1ブロックあたり0.1CRYSTLに制限されます。発行枚数が1250万枚を超える場合もありますが、排出量が減るのでバーンされたりすることにより1250万枚に収まるように調整されます。

ハードキャップされるとどうなる?

CRYSTLの価値が上がる

現在の発行枚数は9,746,418枚です(2021/11/22 14:55時点)
このCRYSTLの発行枚数が1250万枚に達するとそれ以上発行されなくなります。そして以降にバーンされた場合は総発行数が少なくなる。
結果としてCRYSTLは希少なものとなり1枚あたりの価値が高くなります。

現在のソフトキャップの場合

現在は排出量を調整して増えすぎないようにしながら、Vaultによる買い戻しバーンで枚数を減らすことで枚数を調整しています。しかし、枚数は時間と共に増えているのでホルダーの持っているCRYSTLの価値は薄まっていってしまうのです。

ソフトキャップのままのメリット

発行枚数を増やさない方がホルダーとしてはいいのでハードキャップの方が良さそうにも思そうですが、ソフトキャップのままCRYSTLを排出することでのメリットもあります。

Crystl FinanceのMines(パートナー)

現在Crystl FinanceはPolygon上のMinesで流動性(LPトークン)を提供してくれる人にCRYSTLを報酬として排出しています。それはパートナーのトークン(例:EGG, AZUKI, COLLAR)のLPでも同じです。

パートナーに流動性を提供する代わりに、プールの報酬となるパートナーのトークンをもらう形で提携をしています。つまりCRYSTLを排出することでパートナーとの提携がしやすくなっているのです。

ハードキャップでCRYSTLの排出が終わると?

単にハードキャップでCRYSTLの排出が終了すると、誰もメリットがないのでMinesで流動性(LPトークン)を提供しなくなってしまいます。

  • CRYSTLのLPがない場合取引できなくなる
  • CRYSTLのLPが少ないと価格変動が大きく不安定
  • パートナーにLP提供できないので提携しにくくなる
  • プールでの報酬トークンが確保できない

結果として上記のデメリットが発生する可能性が出てきます。

しかし、他の方法で流動性を確保できれば問題ありません。

どちらを選択するべきか

私は「オプションA – ハードキャップを設定」を選択します。

できればCRYSTLの枚数を増やしたくはない

理由としてはハードキャップにすることでCRYSTLトークン自体の価値があがるというメリットは大きいと考えています。

流動性の確保も別な方法で解決できる

そしてデメリットの「排出終了後の流動性の確保」という問題は「提案1:Vaultからの収益を配当として分配」が通った場合に、Vaultからの配当が得られるメリットがあるので流動性が提供されるようになります。
CRYSTLを不必要に増やして報酬にするのではなく、Vaultが今後より増えることで報酬を増やすこともできるのです。

そして、もしハードキャップになった場合は「提案3:残りのCRYSTL排出をCronosに移動」でPolygonとCronosどちらになったとしても1250万枚に達した時点で終了になりますね。

まとめ

スナップショット時刻に注意

日本時刻で2021年11月29日(日)07:00になります。
Polygon上のウォレット、Mines、Poolsに入れている場合スナップショット対象になります。

投票はすべてAに!

あくまで私の考えですが、投票は全てオプションAがいいと思います。
理由はそれぞれの提案部分の解説と考察箇所を読んでください!
「A = YES」みたいなものでもあるので、運営が今後のことを考えていることでもあります。

CRYSTLは輝く

Crystl Financeロゴ

最近のCronosチェーンでの勢いや今までの運営の動きを考えればCRYSTLはより輝いていきます。安心してホルダーとしてプールで様々なトークンをGETして期待しながら待ちましょう!

投票結果は提案1~4までオプションAとなりました。
詳しい投票結果とその後のCrystl Financeについては下記記事で解説しています。

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