
「ベルMeのブログ」は20年に渡り、知る人ぞ知るブログとして、大勢の方がこのブログを読み、結婚されていきました。最近ではこのブログを応援していただくブログまで現れ、この上もなくありがたく思っています。
さて、結婚するための方法として一番初めに脳裏に浮かぶのは、帰納法による問題の解決ですね。演繹法による展開は、後日機会がありましたら記載してみましょう。
自分にとって相性が良いと思われる出会いの場が見つかり、なにがしかの処に入会しましたら、次にしなければならないのがお相手選びです。自分に、私に相応しい相手は誰なんだろう?長い結婚生活を一緒に営める相手は誰なんだろう?と皆さん色々悩まれることと思います。
男性25歳、女性22歳、このころ男女性ホルモンがピークに達します。一目ぼれなんて、粋な世界が出現します。世間一般ではこの20代で大体の方たちが結婚をしていきます。最近は30代に入ってから結婚する方が増えているようですので、このブログは30代を起点に50代くらいまでの方を対象に記載していきますね。
世間ではよく、似た者同士なんて言葉を耳にします。相似とも酷似とも言いますね。これとは反対に自分にない物に惹かれあう場合もあります。そこで過去数百組の方の成婚例から、どのような方たちが成婚に結びついたのかを、例示しながら探っていきたいと思います。
①環境の類似
皆さんのプロフィールには家族のことが若干記載されるようになっています。ご家族の現在又は過去の職業についてです。公務員家庭であるとかサラリーマン家庭・自営業家庭・中小零細企業のオーナー家庭であるとかが分かるようになっています。“こんなこと本人同士が好き合えば関係ないでしょう!”と言われることは重々承知なのですが、案外、同じような家庭環境で育った方同士のほうが、成婚される確率は高くなっています。外部環境によって生活が左右される自営業の方と、何事もなく勤め上げれば安定して生活できる公務員家庭ではその生活環境は劇的に違いが出ます。普段の生活では塩鮭一切れ・お新香・味噌汁がメインの夕飯ですが、休日になるとヨソイキ(高級な服)を来てホテルの高級なレストランでディナーを楽しむ家庭と、母親が手によりをかけて作る家庭料理を中心に育った子供では、生活の仕方に違いが生じます。更にふだん着る服にも違いが出てきます。ですので、同じような家庭環境で育った方との出会いのほうが、お見合い後の交際から、結婚に結びつく確率が高くなるようです。
②趣味の類似
皆さんのプロフィールには、趣味の欄があります。サッカーが好きとか音楽鑑賞が好きとかを書く欄です。この欄で最近成婚率が高くなってきているのが、オタク同士の結婚です。鉄ちゃんと乗り鉄同士のお見合いでは、予想通りの大盛り上がりで延々8時間に及び、翌日からは毎晩深夜遅く(4時間)まで電話での会話。数日で双方ダウンしたそうです。また、観劇オタク(年間100回以上)とコンサートオタク(毎週)では観劇スタイルとかの違いから、同行はしなくなったようですが、相手の求めているものが分かり合えるようで、瞬く間に成婚されました。寺社仏閣を巡るのが好きな方と旅行が好きな方、歴女と山男、漫画オタクなど等、思い出したら切がないぐらい大勢いらっしゃいます。但し、いくら趣味が同じでも夫婦で好きなチームが違う場合はどうするのでしょうね。
③容姿の相違
皆さんのプロフィールには身長・体重を記載する欄があります。女性に体重を聞くとは失礼なことと思われますが、若い方は自信があるのか結構すんなりと教えてくれます。おかげで、極端に痩せた男性と極端にふくよかな女性との成婚。普通の容姿に頭髪が極端に薄くなっている男性と、優しいけれど、かなり太り気味な女性との成婚が案外多いことに気づかされました。また、比較的低身長な女性と比較的高身長な男性との結婚が多いのもわかりました。それぞれ、学生時代に嫌な思い出があったのかもしれませんね。チビとかノッポとか子供時代に揶揄された経験ありませんか。私は馬面とか馬と言われた時期もありました、通っていた学校の環境によって随分違いがあったからです(小学校を3回転校しました)。
④等価交換と相互補完
皆さんのプロフィールには学歴や年齢を記載する欄があります。私は頭が良くないので、頭のよい男性が好みですと言われる女性が結構いらっしゃいます。これは一方的な要望であり等価交換にはなりません。頭のよい男性を望むのであれば、相手が望んでいる対等な価値あるものをこちらが提供しなければなりません。相手から見て、それが若さなのか容姿なのか学歴なのか、お相手次第です。経験上、容姿端麗で高学歴、尚且つ1流企業に勤めている男性と同じように容姿端麗で高学歴な女性との成婚は結構ありました。これに似たようなケースに、自分は根暗なので明るい女性が希望ですとおっしゃる男性、結構いらっしゃいます。お話をする努力なしで一方的に女性に依存していることに、気が付いていらっしゃらないのです。明るく微笑んでもらいたければ、自分から明るく微笑むことが重要です。ところが、根暗な男性を見て、根暗とは感じないので結婚された方(女性)がいました。私の前では明るい方(男性)ですと爽やかな笑顔でお答えいただけたのが印象的でした。男性のプロフィールには年収が記載されています。この年収を重視している女性の方は結構いらっしゃいます。別に恥ずかしいことではありません。年齢は行っているが高学歴で高収入を得ている男性と若いけれども普通の学歴と普通の容姿の女性との結婚も稀にあります。これは双方が等価交換とみなしているからです。男性は女性に若さを求め、女性は男性に力を求めているから成立します。これが自然な形です。ある鳥は、自分のテリトリー内に豊富な木の実を持つ雄鳥には、2羽の雌鳥が、それぞれの巣をつくり雛鳥を育てます。男女の仲も動植物の生態を備に見ると参考になることが多いですね。
⑤理想追求の偏倚
上記記載内容は幾多の例外を記載していません。それは男女の仲はそんな簡単なものではないからです。年上の女性との結婚だってありますし、平均から見ると年収の低い部類に入る男性だって結婚をしています。ですが、なるべく早く結婚するためには、最大公約数を利用したほうが良いのも事実です。山中鹿之助張りに「艱難辛苦を我に与え給え」も良いのですが、短い人生、効率よく生きるのもそろそろよろしいのではないでしょうか。
お相手選びで最も難しい方は、自分の好みを極端に狭くしている方です。容姿から性格・好みまで自分の理想を追求される方です。現実にこのような方がいらっしゃったとしても、お相手があなたのことを好きになるとは限りません。お見合いをあなたに申し込まれる方々が自分の理想ではないということでお断りを入れる方がいらっしゃいますが、自分から申し込んだ相手からは誰ひとりお見合い承諾の返事が戻ってきません。このような方は、もっと自分にも相手に対しても寛容になることが必要かもしれませんね。
2010年に上梓したブログですがお相手選びの一つの方法として再渇してみました。
ルーピー氏
個人的にはあまり好きではない鳩山元首相。この方が専修大学助教授時代に書いた論文の中に、“見合いの数理”と言う論文があります。
元首相の専門分野は、OR、オペレーションズ・リサーチ(operations research、米、作戦研究)だそうです。私には難しすぎるアルゴリズム(二つの整数の最大公約数を求めるユークリッドの互除法等)等なので内容カット。
件(くだん)の“見合いの数理”ですが。
1)女性は、適齢期に見合いする相手の総数の、最初の約3分の1を観察して、残りの3分の2の中で観察期間よりも良い相手からプロポーズされたら承諾する。
2)男性の場合、プロポーズに対し女性が承諾する割合で戦略が異なってくる。最良の方法は次のとおり。
①承諾率が低く8%以下の場合:すべての見合い相手の女性に対してプロポーズをする。
②承諾率が中程度50%程度の場合:次の女性が、前の女性より良い場合にはプロポーズをする。
③承諾率が高く90%以上の場合:女性同様最初の約3分の1の相手を観察し、あとの3分の2の中に観察期間より良い人が出るの待ち、プロポーズをする。
(約3分の1とあるが、理論的には1/e、ここでeは自然対数の底=2.71828。)
論文の中では女性の地位が向上し、男女の地位が逆転する場合も考慮しているそうです。
女性が主導権をとって男性に結婚を申し込み、男性がそれを受け入れるかどうかを考える時代が来るかもしれないと言っています。そのような時代には男女の戦略を逆にすればよいだけであると付記しているそうです。
さて、如何でしたか。
上記プロポーズを、交際OKのご返事と読み替えてもよいかもしれませんね。
ベルMe入会後、大勢の方から見合いの申し込みがあったにもかかわらず、二人の方とお見合いをして結婚された方も大勢いらっしゃいます。“見合いの数理”以前の問題か。