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立ち位置

機織(はたおり)と言うのは不思議な世界です。縦糸と横糸だけで色々な模様を作り上げていきます。

人間に例えるなら、縦糸は男性社会と言えます。特に学生時代の部活は縦社会が厳しく、1年の違いでも先輩後輩の間柄は歴然としています。そして、社会に出てからは組織人として生きるべく上下関係を教え込まれます。

緊急を要する事柄で、どうしてこうしなければならないのかを、部下と問答しているようでは、効率が上がりません。どうして上司はこうゆう命令をするのか?は、自分で考えてもらうなり命令のまま動いてもらうしかありません。これが縦社会です。

ところが、縦社会と反対の横社会はこうは行きません。男性の縦社会では上下関係がハッキリしていますので、当たり前の上から目線がここでは通用しません。この横社会は女性の世界です。家庭又は同性という横社会に生きます。この二つの糸が紬(つむぎ)合うことでこの世が成り立っています。面白いですね!

華やかな西陣織は糸も華やかです。深みが基調の大島には深い味わいの糸が必要です。
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片方が華やかな糸で、片方が渋みでは創作着物では良いでしょうが、一般的な着物では良い作品は生まれません。

又、大島が似合いそうな年齢の方が、結婚式に着ていくような華やかな着物を欲しがり、身に付けても似合いません。後で捨ててしまうか、箪笥の肥やしにしてしまいます。
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最近の傾向として、渋い縦糸が華やかな横糸に固執したり、本来は華やかに作られていない横糸が華やかな縦糸を欲しがり、自ら華やかな横糸を演じてみたりする傾向があるようですが、数年も立ち風雨に晒されると馬脚を現し、誰も手に取らない、捨てられる運命の織物になってしまいます。

これから結婚をしようと思っていらっしゃる“あなた”、自分の立ち位置をしっかり見つめ、どのようなお相手とどのような結婚生活が望ましいのかを、再度確認してみてください。

世の風聞に囚(とら)われず、自分に合った織物を紡ぐんでみては如何ですか?