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今日の話題は人糞なので、興味のある方だけ読んでください。
最近の若い方は知らないでしょうが、私が中学生の頃、多くの農家では畑の肥料には人糞を利用していました。ちょっと郊外に出ると、ほのかに人糞の匂いがしていたものです。
この人糞、何でこんなに匂っているのかと言いますと、道端の隅に肥溜め(こえだめ)があり、ここに人糞を投入し保管したからです。おーい道端で保管するな!
この肥溜めの凄いところは、ここに人糞を寝かせ発酵させることです。発酵させることで人糞が分解されて、植物が吸収しやすい状態にしてしまうのです。発酵熱は70度にも及ぶそうで、赤痢菌等の菌類は死滅しますし寄生虫もほぼ死滅したそうです。発酵させないでそのままだと細菌が繁殖します。使用するときは水で薄めます。
ところでこの肥料は、鎌倉時代に世界で初めて開発された技術のようです(Wiki)。これにより日本の都市部は衛生的になり、病気の発生が低くなり、江戸時代には人口が100万を超える世界唯一の大都市に発展しました。
方や17~18世紀のヨーロッパの素敵な都市パリでは、夜、窓から糞尿を通りに投げ捨てていましたし、お隣の朝鮮ソウルでは道端の水路?(溝)に糞尿を垂れ流していました。このため、ペストなどが流行し、ヨーロッパは強大な武力を持ちながら人口があまり急速に増えませんでした。街中が糞尿だらけ、とても臭いのでフランスで香水が発達していったのもわかります。
ベルサイユ宮殿の庭にはトイレがありませんでしたので、貴族たち(男女)は茂みの中で自然現象の解消を計ったようです。マリー・アントワネットの得意技が立ち小便であったことは、あまりにも有名です。
現代の人糞事情はどうなっているのかと言いますと、害虫の蝿や蚊が発生する温床にもなりますので、日本ではほとんど利用されなくなってきています。お隣の中国では人糞をそのままで利用するため、細菌の繁殖が進み、農作物の成長が遅くなり、これの解消のため化学肥料を併用しているようです。更に、中国の農村はほとんど浄化設備がありません。そのため、油、石鹸、洗剤、雨水、し尿などが一気にため池に行ってしまいます。アオコが繁茂しているのはため池の富栄養化が甚だしいため。悪臭もすさまじい。そういう水を畑にまいています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090507/193943/?P=1
珈琲よりも黒い川はもはや中国では常識です。ほんのわずか30年ほど前ですが、埼玉県草加市を流れる綾瀬川は日本ワーストワンの河川でした。ボコボコとメタンガスがそこら中から吹き上げていました。
隅田川だってひどいものでした。私が子供のころ、私の父親が荒川だったか隅田川だったかで、錬武館という日本泳法の水泳道場で泳ぎを教えていたのを記憶しています。嫌々ながらも父親に同行しましたが。後年の一時期、やはりメタンガスが発生していましたね!一頃には都の清掃局員が船底に穴を開け、採取した糞尿を隅田川に垂れ流し、その結果蛆が大量に発生し対岸の家々に大量に蛆が押し寄せていました。
現在は私たちの意識も高まったおかげで、敗戦後のめちゃくちゃな時代によって悪化してしまった環境を、今や世界中の人々が憧れる素晴らしい環境の国に戻した日本。この素晴らしい環境は先祖から受け継がれた大事な宝です。粗末にしないよう、皆で守っていきたいですね!